作業日記 菊 班 作業月報 10月

作成日 : 2011年10月25日(火)

10月中旬を過ぎると、気温も下がり、

日照時間も短くなって、花芽を着けるようになり、成長も活発で1週間もすると葉の付け根に

蕾が沢山出てくる。

下の写真は実生苗の2年物の江戸菊等で、花の良し悪しを選別する為に育成している。

株は基本的には根元近くで2本とし、半ばで更に2本の芽を伸ばし、最終的には>4本の茎に、

各々3花前後の蕾を残し、開花を待つことになる。

出来るだけ大きく、良い花を咲かせる為に、不要な脇芽や蕾を除去するもので、夏場の

重要な作業である。

芽摘み作業

 同じく2年物の江戸菊と嵯峨菊等であり、先端の蕾は色づき始めている。

菊は小菊が改良されたもので、小菊の性格が引き継がれ、葉の付け根には脇芽や蕾が次から

次へと出てくる。  

大菊や中菊は先端に出来るだけ大きな花を咲かせる為に、脇芽や不要な蕾を除去し、

1輪ないしは数輪を咲かせることから、脇芽欠きや摘蕾が重要な作業で、且つ茎は

細長く、自立出来ないことから、誘引も大事な作業となる。

芽摘み作業

 こちらは、今年タネを蒔いた、実生畑である。

菊はウイルスに弱く、通常は冬至芽を挿し芽して育成するが、ウイルスから逃れることは

不可能で、3年〜5年で退化し、花は年々小さくなったり、奇形になったりすることも

あるので、実生苗を育成し、良い品種に更新し続ける必要があることから、大変重要な

作業となる。左の写真でも先端近くに無数の蕾が確認されるが、この蕾を1茎に3蕾程度に

整理するのが10月中、下旬の中心的作業である。

芽摘み作業

 実生畑での摘蕾作業風景である。全体的に、少しずつ色づき始めた。

芽摘み作業

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