■ 梅の花も終わり、日に日に暖かさが感じられる頃だが、菊にとってはまだ
休眠期で冬至芽はゆっくりと成長しているものの、ボランティア作業としては
裏方の準備作業が始まっていると言う段階である。
写真は、ラフィアと呼ばれる誘引用の紐で、植物の繊維を乾燥させたものである。
日本には無く、輸入品で、南米・マダカスカルに自生するヤシ科の植物である。 乾燥させ梱包されているが、長さもバラバラで使い易いように一本一本を長さを 揃えて束にし、水を含ませて吊るし、真直ぐに伸ばして、乾かしたものを保管する。 夏〜秋に向けて、菊が成長するに従い誘引を繰り返すことになる。 |
育成期間は、そのまま使用するが、正式に菊花を展示するにあたっては、
黒色に染色したものを用いる。又、以前にはラフィアは接ぎ木の際の固定にも 使用されていたが、最近ではビニール製品が使用されることが多い。 |
育苗に備えて温室内の除草をしているところである。温室内は、
草よけの為にシートを張っているものの、隙間をぬって草が生えてくる。菊は アブラ虫やウイルスに弱く、それを虫が媒介することから、極端に雑草を嫌うのである。 |